多様化を認めるという事の難しさを自分自身でものすごく実感している。今回、悲報が流れてしまったのですが、このタイミングで自分ができる事を考えてみた。正直、自国の出来事でとても悲しい事だが、同時にシリアで日常的に行なわれている事を考えると、やはり「国」という概念に捕われている自分がいる事に嫌気もさした。

 世界各地で起こっているさまざまな惨事(人間の殺傷、飢えなど)を伝えるのに、“日本人がらみ”でないとメディアが詳細に伝えない、また国民がその“痛み”を想像できないとすれば、問われているのは、日本人の“国際感覚”なのかもしれない。私は“国際人”とは外国語とりわけ欧米の言語や文化に精通するだけの人だと思わない。文化も言語も、生活スタイルも、思想信条も違う遠い国の人たち(欧米だけではない)のことを、“自分と同じ人間”だと感じとる“感性”と“想像力”を持ちえる人のことを指すのだと私は思っている。もちろん人は自分の生活、その周辺、せいぜい自国の問題で精一杯で、遠い国の人たちのことを想像する余裕も機会もないだろう。だからこそ、後藤健二さんのようなジャーナリストたちが現場へ行き、そこで生き苦しんでいる現地の人たちのことを報道するのだ。そこでジャーナリストたちが伝えようとするのは、「ほら、あなたと同じ人間がこういう状況に置かれているんですよ」ということであり、現地からの報告によって、日本人に、“同じ人間”としての感性、想像力を呼び起すための素材を差し出しているのである。つまりジャーナリストが伝えようとしているのは「事件」そのものに留まらず、“そこで生きる人間たち”なのである。―フリージャーナリスト 土井敏邦さんのブログから

矛盾した気持ち

「多様化を認める文化」を少しでも作りたいと思う一方、自分と違う考えの人に対して排他的になってしまう自分がいて「多様化を認める文化」を作っていく事の難しさを痛感している。自分がバスケコートでシュート練習をしている時にすごい話しかけてくる人がいた。馴れ馴れしく話しかけてきて、シュート練習を邪魔してくるのだ。アメリカに行っていた事もあり「あぁ、これはキリスト教の人だ」とすぐわかったのだが、彼らの魂胆が見えた瞬間に、彼らの声を閉ざしてしまった自分がいた。(んまぁ、シュート練邪魔するなよ、ってのもかなり大きい要因だが)彼らは、良かれと思ってやっているのだろう。「なぜ、そんな事やるんですか?大変でしょう」と聞いてみたら、「いえ、これは自分がやりたい事なので」という返答がかえってきた。相当、熱心なんだろう。それが彼らにとっては正義なんだろう、と気づいた。でもその勧誘(あいさつ程度だったが)はどうしても気持ちが悪いと感じてしまった。自分のものではないものが突然自分の庭にズカズカ入ってきていやぁな気持ちになった。この「庭に入ってくる事」を嫌がる事は「多様性を認める文化」のチャンスを摘んでしまっている事なのだろうか。。。

そもそも「多様化を認める」とはなんだろうか

「多様化を認める」とは、「自分以外の価値観も受け入れる」という事ではない。どうしても許せない事はあるからだ。ゴミを普通に捨てるモラルのない人を「多様化だ」と割り切る事はできない。「汝の敵を愛せよ」までは俺には無理だ。そこまで人間できちゃいない。「他者の全てを受け入れる事」は無理でも「他者の全てを切り捨てない事」はできるかもしれない。「自分の価値観以外を全て切り捨てる事」が問題なのだ。そうならないためにも「自分事」にしてみるべきだ。

「他人事」を「自分事」に

「自分事」にするということが「多様化を認めるという事」だ。(自分事という言葉は俺の造語なのだが)「現象をまずは自分のフィルターを通して感じてみる」、それが自分事。全てに対して答えを導きだす必要はない。他人事はどうでもいい事だが自分事は少しだけ意識が変わるはずだ。自分の目でみて、頭で考えた事は無駄ではないはずだ。人間は無駄に忙しいから「自分の周り」にしか興味がなくなる。そんなときにジャーナリストは「他人事」を「自分事」にするチャンスをくれる。そんなチャンスが減ってしまう事がとても悲しい、とても。

世界平和は難しいんでしょうかねぇ…地球上の全員が少しだけ「自分事」にできたら案外簡単に達成できるんじゃないんですかねぇ。さて、今日も自分のデザインを良い事につかっていこうか。

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